ラベル

2011年4月2日土曜日

 

ストライプつながりで、アンゼルム・ライル(anselm reyle)も気になる作家のひとり。


ブリジット・ライリー風のストライプだけど、オプ・アートと違って錯視じゃなくマテリアルがチカチカしてる。
この手のリフレクション系は安易に見えるけど、その実、「光」を一番の問題とする絵画の表現としてとても真っ当なものだと思う。
つまり、これだけ映像があふれてる世界で、モニターを通さない光を像として捉えることはどういう意味があるのか。
光の反射を知覚することが、身体とマテリアルと関係をどうつなぐことになるのか。
リフレクション系の作品にはそういう関心があるように思います。

あと、錬金術的な関心。
光ってるものを美しいと思い、所有欲を駆り立てられる不思議。
それがチープな素材でも、美しさを持ってしまう不思議。
そういう関心も見て取れる。


アルミホイルみたいな素材。
かなりでかいです(2.5×2.0mある)。
ライルは彫刻もやってて、ジェフ・クーンズみたいな感じの金属塗装の彫刻で、それも良い。

2011年4月1日金曜日

 

南川史門さんが使うストライプの使い方がとても好き。
人物画の中に組み込んでいるものがとくに機能的だと思う。
(最近は控え目だけど。)



このストライプの使い方の出所はピカソだと思う。




この辺は70年代。
ピカソ90歳。最晩年。
ピカソの絵は眼を誘導する線の力がすごい。
とにかく機能的。
うす塗りでもそれは十分機能してる。


鼻の頭を描かないのがさすがだね。